SNSにあげるためだけのランチや人間関係を考え直すとき

一時期よりSNSの利用が下火になっているとは言え、今も多くの人が、インターネット上でライフスタイルをアピールしています。

今日食べた料理、訪れた旅行先、偶然遭遇した有名人…。さまざまな記録と自分語りがオンライン上に積み重なり、イイネの数が増えていく…。

SNSを頻繁に利用することは、日々の暮らしが充実しているという証でもあるわけですし、改めて「充実してるなあ」と再確認するものでもある。

さらに、自分のライフスタイルが充実しているかのように見せかけ、装うことで、他人からの羨望を集めることだって可能。

SNSを楽しく利用する人が多数いる一方、SNSを巡る人間関係に疲弊、すっかり消耗してしまったという人もまた、後を絶ちません。

SNSを始めたキッカケは、友人から誘われたとか、仲間内の交友関係をより円滑にしたいという思いからだったのではないでしょうか。

親しくつきあう仲間内の数人がSNSをやっていたら、SNSをやっていない人は話題に乗り遅れ、仲間ハズレになってしまうかもしれない…!

めんどくさい、やりたくない、と参加を渋っていても、連絡がつかない、話題が共有できないなどの理由で、仲間から加入をせっつかれるというようなこともあるかもしれません。

いざ仲間入り!となったところで、そこはすでに温かな交流の場ではなかったりします。

そこで展開されているのは、ライフスタイルの優劣をつける判断であったりとか、自身のアップした記事を支持する友人・知人の数の競いあいであったりとか…。

共感を装ったディスり合戦(貶しあい)がいちばん堪える、と言っていた人もいました。

それは、たとえばこのようなことです。

「しばらく、フェースブックでみんなの動向見れてなくてごめん。実は旅行で伊豆に行ってたの!温泉まんじゅうお土産に買ってきたよ!」

「いいね、伊豆!私は沖縄に行ってきたんだ〜。沖縄の海、すっごくキレイだよ!ぜんぜん濁ってないの〜。まるでハワイの海みたい〜」

「いいなあ伊豆&沖縄!国内旅行、機会あれば是非したいと思ってるんだけど…、我が家はイギリスの湖沼地帯巡りでしっかり涼んできたよ!日本暑すぎ!」…というような。

そう考えると、友人関係とは言えど、少しも気の休まる場所ではなさそうですね…。

実生活でのつきあいだって、自慢ばかりしてくる人もいるし、他人の暮らし向きをあれこれ詮索して、比較するのが趣味というような人もいる。

しかし、SNS上のつきあいでは、ついつい、周囲の人と張り合って、自身のライフスタイルを盛ってしまいがちというところから、特有の閉塞感と面倒くささがあるかもしれません。

仲間内や知人に見せびらかすためだけの、ランチタイムや交友関係、そういったものに気詰まりを感じていたら、SNS利用にピリオドを打ってしまっていいのではないでしょうか。

純粋に、友人との交流を楽しむ。美味しいと思えるものを、美味しいと感じながら食べる…。

SNSにアップするための、かわいいわが子の姿を撮ることに夢中で、目の前のわが子の危険にまで気が回らなかった…。このような本末転倒な事例もあります。

SNSでライフスタイルを装うことに慣れてしまうと、そういう当たり前の生活がどんどん遠ざかり、SNSにあげるためだけにライフスタイルを演出しているような状況に陥ってしまうこともあるようです。

心もギスギス乾いてしまいます。そんな生活が“美しさ”のためになるとは到底思えません。

そのSNSの利用、交友関係、そろそろ断ち切る時期なのかもしれません。