“美しさ”を手に入れるために、ほどほどの嗜好食・悪食は必要!

日本が誇る名だたる文人たちの“悪食”について紹介した著名人のエッセーを学生時代に興味深く読んだ記憶があります。

衝撃だったのは、「我が輩は猫である」でお馴染みの夏目漱石のまんじゅう茶漬け。本人、たいへん気むずかしい人だったと記憶していますが、実は極めつけの甘党!?

まんじゅうにお茶をかけるだけならまだ、「まんじゅうを食べながらお茶を飲めば、口の中では結局同じことになるからね…」と一般人にも納得が行くものです。

しかし、実際のところ、漱石は、白飯の上にまんじゅうを乗せてお茶をかけて食していたらしい…。うわあ…!

数年前に亡くなった、独自の世界観で描かれたミステリーや耽美小説が若い世代に大人気だったある有名作家の好物は、コンビーフ炊き込みご飯。

ただでさえ油分の多いコンビーフと一緒にバターも混ぜ込み、ご飯を炊きあげるというから、「牛脂×バターって…、ええ?それ、ホントに大丈夫なの…?」と無性に心配になってきてしまいます。

その作家さん、亡くなる前に長期入院して大手術を経験しているそうなのですが、その闘病記も書いておられます。その闘病記に書かれている食事内容もなかなかに衝撃的。

「病院食が薄味でまずすぎる…!」とフライドチキンやポテト、ビッグサイズのハンバーガーなどを家族からこっそり院内に持ち込んでもらい、夢中で食べていた記述が…。それ、病院的に大丈夫だったんでしょうか?

しかし、そうした悪食すれすれの嗜好食に偏った生活が、あの精力的な作家活動に結びつき、独特な世界観を生み出す源になった?…などとも思えるのです。

さて、一般には美容の大敵とも言われる、そのような悪食・嗜好食。

もともとの生活がヘルシーでそういったものとは無縁に過ごしてきた、というような人もいるかもしれませんが、世の中のほとんどの人は、ダイエットの必要性に駆られたとき、「痩せた〜い!でも食べた〜い!」というアンビバレントな気持ちに翻弄された記憶があるはず。

ここで好物を我慢することができれば体重減に繋がる…!とばかりにストイックに嗜好食を避けることが大事なのでしょうか。

私はそうは思いません。「そんなに食べたかったら、いっそもう、食べてしまえ!」というのが私の信条です。

一見ヘルシーな健康食、と見えるものも、そればかりを大量摂取していたら、結局のところ、栄養が偏ることになり、ヘルシーとはいえない嗜好食ばかり食べていることと、さほど大差はなくなってきます。

低栄養というのもまた、肥満の一因となってしまうことが多いからです。

「バランスよく食べなさい」というのは、ダイエット時に限らずとにかく、よく聞かれるコトバですが、そのバランスの中に、悪食・嗜好食を一部加えて満足感を与える、ということも実はダイエット成功のひとつの鍵なのかな、と思っているのです。

我慢しすぎてストレスを溜めるのは本当によくないことです。結果的に何キログラムか痩せたにせよ、ストレスは肌コンディション悪化という形でにたちまち現れてきますし、表情も暗くなりがち。

それよりは適度に好きなものを食べてリラックスした方が、よっぽど効率的にダイエットできるはずだと思うのです。

もちろん、どんなものでも食べ過ぎはよくないですよ?