大切なのは“目ヂカラ”ではなく、口ほどにもの言う“瞳”の美しさ

70年代に流行し、80年代から90年代初頭のナチュラルメーク全盛時代にかけては下火だった、アイラインくっきり、つけまつげバッチリのアイメーク。

“目ヂカラ”を強調し、男性を惹きつけるとして、ここ10年ほど若い世代を中心に一大ブームを巻き起こしましたが、…2016年現在、そろそろ“古いメイク”認定されつつあるよう…。

あまりに目ヂカラを強調しすぎれば、メイクを落としたスッピン時とのギャップが大きすぎ、あえてそれをネタにするような人もいないことはないですが、やはり不自然には違いありませんよね。

80年代の人気アイドルたちのブロマイドを改めて見てみましょう。どのような感想を持たれますか。もしも10年前だったら、「目が小さくて地味な顔だな〜」などと思ったかもしれません。

しかし、30年ほどの時を隔てて当時のアイドル写真を眺め直した結果、「むしろ可憐で可愛らしい…」というような感想を抱くのではないでしょうか。

とくに注目すべきは、瞳の輝き、なにか訴えかけるように、うるうるした目元…。目は口ほどにものを言うのです。

長らく少女マンガなどで描かれてきた、ヒロインの目元というのは、大きく見開かれ、つけまつげをバッチリ施したフランス人形のような目がお定まり。

しかし、なんと言ってもいちばんの特色は瞳の中にキラキラ瞬く“お星様”。これに尽きるのではないでしょうか。

70年代から80年代にかけてのアイドル撮影には、瞳の中に星を瞬かせるための工夫がなされていました。

プロのカメラマンはアシスタントにレフ板という道具を持たせ、その角度を調節することで、アイドルの瞳に星を出現させるマジックを披露していたのです。

「レフ板さえあれば、魅力的なキラキラ瞳がつくれる!」…はい。その通りです。しかし、パンピー、すなわち一般人であるところの私たちは、常にアシスタントにレフ板を持たせるわけにもいかず…。

最近では、便利なグッズも出現しています。表面にお星様が描かれたコンタクトです!

ここ数年、コンタクトの進化はめざましく、今やなれない瞳の色はない!と断言できるほど。表面の模様も、星だけでなく、猫型、ハロウィン柄、なんてものまで存在するほど…。

いえいえ、私が言いたいのはそのような便利グッズをつかって、目ヂカラより80年代アイドル顔負けのキラキラ瞳を手に入れましょう!という話ではありません。

私がお伝えしたいのは、心の中にこそレフ板を、ということなのです。心の中のレフ板は、アシスタント要らず。無用な賃金も一切発生いたしません。

レフ板とは、光を反射させ、瞳を美しく輝かせるもの。心の中のレフ板は、実は“好奇心”からできています。

なにかに夢中になること、ひたむきに頑張ること。それによって瞳はキラキラ輝きを増すのです。

なにごとにも関心が持てず、無気力であれば、瞳はうつろにさまよいますし、憎しみに燃えた心は、瞳に怒りをたぎらせ、また、心に憂いがあれば、瞳は暗く翳ります。

確かにそれはある種の魅力として、人を惹きつける要素になったりすることもあるのですが…。いつまでも翳ったままだと周囲もだんだん暗い気持ちになってきますよね。

沈みがちな人に、「とにかく笑って!」なんて無理強いしても、ぎこちない笑みしかつくれないもの。それよりも、興味のあることを話してもらう方が断然オススメ。

好きなことについて語る人の瞳というのは本当にキラキラと元気に輝いているものなんですよ!