親が子どもにしてはいけないNG行為と言われるもののひとつに、「過去の失敗を責める」「今度は失敗しないようにと念を押す」というものがあるそうです。

前者に対しては、「まあ、確かにそうかな…。過去のことをグジグジとほじくり返されても迷惑だしね」と頷けます。

後者に関しては、「え?それは別に言っても構わないことなんじゃないの?適切なアドバイスでしょ?」と思ってしまうかもしれません。

実は親からのこのようなコトバが「失敗できない」というプレッシャーとなったり、あるいは、「自分はきっと失敗してしまうに違いない…」というマイナス暗示となってしまうのだとか。

どちらにせよ悪影響を及ぼし、子どもが力を発揮できなくなってしまうのです。

それでは、親はどうしたらいいか。いちばんいいのは、子どもがどのような結果を出したのであれ、認めてやる。これに尽きるようです。

昨今、自分に自信のない子ども、自己肯定感の低い子どもの割合が、他の先進国に比べ極めて高いことが問題視されています。

それには、こうしたことを日常的に子どもに言ってしまいがちな、日本の親というものが、多少の影響を及ぼしているのかもしれません。

自分に自信のないのは子どもたちだけではありません。日本では、成人も自己評価が低い傾向にあるのです。

言ってしまえば、親が、「子どもには絶対に失敗させたくない!」と願うのは、「子どもには自分と同じような轍を踏ませたくない」という強いコンプレックスからくる思い内に抱いているから、と解釈できるのです。

しかし、過去の失敗や、自分の不得意なことばかりにこだわっているのは困りもの。あなたが今なすべきことは、自分が得意とすること、できることをアピールし、やり遂げる、ということです。

ここでまた、マイナス思考の人は、「でも、自分よりこれが得意な人もいるかもしれない…」などとグジグジ悩んだりするようですが、とりあえず、不得意なことを我慢してやるよりは、はるかにラクな作業のはずです。

うまくいく、いかないの結果というものは、本人の努力というより、状況に左右される要素が強いもの。

事前準備をしっかり整え、自信を持ってことを遂行できれば、結果はおのずとついてくる。よりよい結果にはなり得なかったとしても、失敗は免れるはずです。

いつも100点を狙う必要はないのです。むしろ、つづけざまに100点を取れば、100点に麻痺してしまって、周囲はもう100点のあなたで満足できなくなるかもしれないし、100点でなかったときの自身のダメージも大きいでしょう。

たまたま100点取れちゃったね!ラッキー!くらいの感覚で。善きにせよ、悪きにせよ、あなたのせいでない、というのがホンネですが、よいときは「自分の努力の賜」、悪かったときは、「状況がね…」と自分用のいいわけを用意しておくのがオススメです。

ここは他人にあからさまにアピールしちゃダメですよ!?あくまで自分の心の中でケリをつけること。

できないことや、できないかもしれない、という思いに囚われるのはとにかく時間のムダ。できることをどんどんアピールして、できないことをさっさと忘れてしまう、周囲に忘れさせてしまうのが得策です!

「できた」という達成感を覚えることで、自己肯定感が高まっていきます。それにつれて表情も見違えるほど美しくなること請け合いです。

自信は人を強く、美しくするのです。